ネットで油圧装置を検索すると、油圧機器メーカーのサイトしかないようなので、油圧の知識を習得したい方のために、このページを作成しました。


まず、油圧装置の説明に入る前に、油圧の基本について下記に記す。


下図1に『ベーンポンプ』の原理を示す。

ベーンポンプとは、ローターに取り付けられたベーン板が、楕円形のケーシング内でローターを回転させることにより、ベーンが遠心力等の作用によりはりだしケーシング内面を摺動する。

この時、容積の広い場所では流体(作動油)は高圧となり、容積の狭い場所では流体(作動油)が減圧されてなるといった単純な作用で、流体(作動油)の高圧を実現させる。

油圧ポンプ1

<下図1>


下図2にベーンポンプの断面図を示す。



油圧ポンプ2

<下図2>



下図3にベーンポンプの吸入・吐出について示す。

吸い込み側では真空気味となる。

また、吐出側では、ベーンの損傷保護のため減圧力を働かせる機構も備えている。


油圧ポンプ3

<下図3>



ベーンポンプは、比較的中圧形に使用され、安価なものである。


下図4に『プランジャーポンプ(ピストンポンプ)』の原理を示す。

プランジャーポンプは、ピストンにより流体(作動油)を圧縮して高圧を実現させる。

これはシリンダーが回転することにより、内部斜板の作用によりこのピストンの伸縮ストロークを実現させていて流体(作動油)の圧縮を行う。

またこの斜板を垂直方向に変化させる事により、高圧域から低圧域または圧力カットへと可変させることが出来る。(斜板の角度により吐出圧力を調整する。)


この可変機構を応用する事により圧力制御を行うため、油圧機器もコンパクトに設計でき、当然のようにランニングコストの低減には優れた性能を有す。


油圧ポンプ4

<下図4>



下図5にプランジャーポンプ断面図を示す。


油圧ポンプ5

<下図5>



下図6にキャビテーションについて示す。

キャビテーショ/ンは、ポンプの破損等を引き起こす可能性がある。


キャビテーション1

<下図6>



各図はダイキン資料を参考としています。

ダイキン工業油機インターネットサービス



*油圧装置は一般的にジェット旅客機等の飛行機や旅客船やタンカー等の船舶、フェリー等の接岸場所にある桟橋や、ディズニーランドやディズニーシーや大阪USJ等国内の各所にある、アミューズメントパークや遊園地の遊具施設の駆動などに、こういった油圧装置が使われています。
その他、工場では製鉄所、自動車の工場や整備工場、ここで列記するには大変なくらいの場所で、油圧装置は使われています。
・飛行機の油圧装置 → 主翼フラップ・尾翼・車輪の格納 他 自動制御関連
・船舶の油圧装置 → 操舵関連  他 自動制御関連
・製鉄所の油圧装置 → 高炉・転炉・連鋳・圧延設備等
・自動車工場の油圧装置 → テーブル・旋回装置・トランスファーetc
・アミューズメントパークの遊具施設油圧装置 → 昇降・旋回・移動