ここまで彼女の存在が心の中に入っているのかと、他人は思うかもしれない。

しかし、それならば、彼女の事はもう見ないとほうがよいと感じ、それを昨年末から実践し、そのため、まだ恋といったものではないのだが、

ただ、似ているかも?といった位なのでそうだとは今は限定出来ない。


恋愛とは?

よく妻と話す事がある。


妻は、出逢いの場所にでかけ、そこで会った異性が神様が選んでくれた人なのよというが、俺にはそんな事は出逢いでなく勝手な思い込みであると妻の考えを否定するためこの話はいつも知りきれトンボで終わってしまう。

では何故この否定的な考えがあるのかというと、遡る事高校生になったばかりの初めての夏休みの出来事が大いに関係しているのだ。

その経験した話を妻にすればよいのだが、やはり他人様の話をいくら身内だからといっても話す事は出来ない。


そう、あの年は夏の甲子園の予選大会にも出場出来ない、将来の目標が早くも崩れたそんな年だった。

その理由は、先輩また同僚の高校生にあるまじき行為、簡単に言えば未成年者であるがためというものだった。


あせらず気長にバイトを探すかな?といった具合で毎日ゴロゴロするそんな夏休みだった。


ある夜の事、中学時代の友人が訪れてきた。

そして、ひとつお願いがあると言った。


「何?」


「いやあ、たいした事はないんだが、俺が仕事に行っている間、ある女性の面倒を見て欲しいんだ。」


「女性?」


「ああ、といっても、同じ年なんだけど...」


まるで、いっぱしの大人の会話であった。

同じ年といえば、まだまだ高校生、思春期を迎えている真っ最中の自分達には、大人の感覚で会話をしていた。


「わかった、じゃあ、いつから?」


「あ、うん、明日から。」


こうして翌日友人の家に出かけてみた。


「こんにちは。」

「ああ、積君、こんにちは、さああがってあがって。」

そう言って出迎えてくれたのは、友人のお母さんだった。


友人の部屋に入ると、真っ先に目に入ったのが、2人の女性だった。


「こんにちは。」


そう挨拶すると、彼女達はぺこりと頭を下げた。


「ああ、積君」


ふと目線を部屋の奥に入れると、自分達と一つ違いの従兄弟が2人いた。


面倒を見てくれって、ちゃんと面倒を見れる従兄弟達がいるじゃないか。

なのに何故俺なんだろうか?

そう思った。


その部屋の中では、友人の従兄弟達と彼女達で既に話が盛り上がっていて、その中に割り込むのは普通の人なら出来ないだろう。

また、これが思春期であれば尚更の事、恥ずかしさもあり、その他の多くの感情もふって湧いてくるはずだし...


しかし、この時の自分は、そんな恥ずかしさも特別な感情は全くなかった。

これも野球を通じて、いや、それ以前に多くのボランティア活動などを通して、こういった異性との接近は既に経験済みで、多くの人の中で多少なりとももまれていたといった、同世代の普通の人々よりは...


「で?」


「で?」

友人の従兄弟が問いただしてきた。


「ああ、なんで俺が?」


「うん...」


「実は彼女達は、その家出...」

なるほど、これが噂に聞くちょっとばかりの家出か...

(ここ数年前より、こういった家出はプチ家出と表現している。

そして、雑誌や友人達から小耳に挟んでいたものがまさに目の前で展開されているのである。

夢ではないのだろうか? 

ほほをつねりたい心境である。


「あっ! あたしは違うの、この娘だけ。」

左奥に座っていた女性がそうって、隣の女性を指差した。


またまた、なるほどといった感じだ。

家出するのに、近場で、また友人同伴でとなると、これは家出どころか、知人の家に夏休みを利用して遊びに来ているのと同じだな?

そう思うと、ふっと、ほくそ笑んでしまった。


「ん? どうしたの? 笑ってるけど?・・・」


「あう? いや、別に。・・・」

やばいやばい、思わず悟られそうであった。

今なら、ひと年食っているので、こんな事でやばいとかは思わないのだろうが、思春期とは羞恥心の芽生え等も含み、これが後々の性格、いわゆる人格へと形成されていくのである。


自分自身を振り返ってもこういった経験が、今の自分を作り上げているのであって、こ

れが会社内の先輩や上司、そして同僚や後輩や部下達への接しかたとなっているのであって、まさかこれから起こるその事象は、多くの人は経験しない事であり、そういった相違が、見解の相違となり、あれこれと話が噛みあわなくなっていくものとは、この時には思ってもみなかった。


「で、どれくらい?」


「何が?」

 

「いや、期間だよ。」


「うん、ずっとだよ。」


別にやばいことを聞いたわけではない。

しかし、このずっとという言葉の重さは、そんな風にも感じられなく、ただ、その時は単なる短期間、今で言うプチといった感覚であった。 て


この「で、どのくらい?」といった俺の言葉が、彼女には重かったのか?、

それ以来、彼女は俺とは口を利かないようになってしまった。



----------- お願い ---------

約1年もの間、この陰陽師との出会い番外編をお休みしていました。
そして、その理由として、これからお話させていただきますが、まず、これまでのお話の中で鏡というものを表現しています。

実は、この鏡は魔界との入り口であるということを、実際に体験してしまいました。
本編を書いている最中に、それはそれは不思議な体験をさせていただいております。

昨年は車を運転中に、前方車ならびに対向車が跳ね上げた小石や石がバンバン飛んでくる。
運転中に勝手に助手席のグローブボックスは開く、シートベルトの金具はカタカタと動くのはまだまだ序の口で、深夜寝ていると、耳元でブンブンと音がして目が覚める、いつも霊の言葉が聞こえるし・・・といった貴重な体験もしました。おかげでいまではちょっとの事では驚かなくなりましたが、ここまでの物語内で実際ある女性が鏡を使ってアプローチをかけてきました。(この陰陽師はほとんどが実体験を素に作成しています。)その彼女が鏡をアプローチに利用しなければ、張っていた結界が破られ、こんな事にはらなかったようです。(霊能者曰く)

そこでお願いです。
職業ならびに職場には鏡を使用したりすることもあると思いますが、鏡本来の目的の使用方法を行って下さい。

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