アキラ No.6

アキラ No.6

「あらら?」
「アキラ、女の子にそんな事言ったらいけないんだよ~。」
「それに、この美里様のスレンディーな体見たら驚くわよ~。・・・」
「私、意外と着やせしてるんだから~。」
「うふふっ。」
美里は終始この調子である。
言葉を誤れば、揚げ足は取るはで、赤っ恥をかかされてしまうことも多々ある。
側にいる香をみてみると、この子供の喧嘩と見て笑っているが、やはりまだ、
あの事を考えているのか、元気がないように思えた。・・・
「香、元気ないぞ!」
「仕事も忙しいが、今日は金曜日、ささ、飲んで飲んで。」

「うん、飲もう、飲もう。」
「あららら~?」
「アキラ、ダメよ今日は、かに座は風邪に注意だって。・・・」
「もし、今風邪気味だったら、私にKissしてえ~。・・・」
「うふっ。」
「ならば、私にも移っちゃうじゃな~い。」
美里は、めでたい女性だと思った。
この二人の女性を前にして、俺は、ガキの頃の事を思い出していた。

 

——-<回想>—-
中学・高校時代と言えば、高校受験に大学受験、クラスの殆どの級友は、塾に通い、
遊ぶ事もあまりない。
俺も、塾には通っていたが、遊びまわってもいた。
俺の両親は幼馴染同士が結婚し、それぞれの実家の近くに家を構えている。
そのため、両親の兄弟や姉妹たちが、従兄弟をつれて俺の家に、週に4~5回は
居ついている。・・・
俺も部屋は与えてもらっているが、いつもにぎやかな環境から、逃避したくて、
俺も幼馴染の家に、遊びにいくようになった。
年下の従兄弟たちの相手をするのにも、疲れることもあったからだ。・・・