アキラ NO.7

アキラ NO.7

思春期を迎えた男性も結構悩みは多いものである。
高校に入ると、2~3人で集まっていた友人宅で、バイクや車の雑誌を読み
深けっていた。
しかし、この環境も俺には優しくなかった事もある。
高校に入学すると、開放感と少し大人になった感情も芽生え、中学時代の女友達も
遊びに来るようになった。
その中の女性の一人、麻耶と付き合い始め、初えっちも経験した。
周りの同性や異性の友人も増え、その仲間達にも俺と麻耶の仲は公認で、ワイワイ
ガヤガヤと遊んでいたが、麻耶が突然の別れ話を切り出した。

「アキラ、ご免。」
「私、アキラの事好きだけど、だけど、私、アキラの重荷になりそうで。・・・」
泣きながら話す、麻耶の突然な別れ話に驚いたが、別に好きな彼氏が出来たのでは
ないかとも思うこともあり、潔くその話を飲み別れた。・・・

「アキラ、俺たちも悪かったかもしれない、ご免な!」
周りの皆も突然の別れを知り俺に謝ってきた。

この頃の感覚は、親よりも大事な友人の人生に、共感、共鳴、そして同情する年頃
である。
皆が同じ痛みを感じやすいものだった。・・・
俺も結構Dryだったのかも知れないし。・・・
それまでにも、仲間が1人増えては2人減っていく、そんな環境だからDryに
ならざるを得なかったのだろう。
また、この時の麻耶と同じ心境を持ち合わせていたのが、今、目の前にいる香だった。
香も、大学時代に付き合っていた彼氏と別れた理由が”好き”だけど別れたという事
らしい。・・・