「あれ?」


「なんかやばそうだな?」


緊張がピークに達しそうな所で、息子の大学に到着した。


「バタン!」

息子も何事も無く、学校に入って行った。


こんな、気色悪い気持ちになったのは、初めてだ!

それも、わが息子にプレッシャーを与えられるなんて...


しばらくして、免許センターに到着して、窓口に行き、更新の手続きに入った。


前回からゴールド免許に変わったので、講習も30分で済むし、講習終了後に新しい免許証に切り替わるし、過去のような2度も警察に行かなくて済むのは大変いい事である。


視力検査も終え、写真撮影の部屋の前で、申請書の受け渡しを待っていたところ、幾人かの人と一緒に、私の名前も呼ばれた。


申請書と旧免許証を受け取り、写真撮影の部屋に入ろうとしたところ、申請書が女性名になっている?


「あれ?」


振り向き呼ばれた場所に戻ろうとした所、隣にいた女性が、

「すみません! 間違ってました。」と、言って、「ぺこり」と頭を下げた。


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「いえいえ、こちらこそ!」


こうして、申請書を交換して、部屋に入ったところ、係官が、

「あなたは、ゴールドだから隣の部屋に入って下さい。」


「?」


「そうだ! この申請書をもらう前に、先ず最初に、更新が3年未満の人から

呼びますと言ったのに、その中に私の名前が含まれていた?」


何かの手違いだったのかな?


無事、講習も終わり、息子のことも忘れて、帰路についた。


「あ~、何か疲れたなあ~! ジュースでも買うかあ。」


道路側にある、お気に入りの自販機のところで車を停めた。

そして、車を降りて、ジュースを買うのに財布を取り出した所。


「?」


「80円しか入ってない?」


「そうか? 免許更新で、後から2,500円を、安全協会に払ったので、無いのかあ。」


「まあ、いっか! 途中、銀行でお金を降ろせばいいし、そうだよなあ~! 

土曜日から昨日まで、あれこれと、バタバタしてたしなあ。」


「しかし、この道沿いに銀行あったっけ?」


「もし、銀行がなかっても、最近はコンビニにATMを設置してくれてるし、

便利になったよな~。」


しかし、何軒かのコンビニに立ち寄っても、どの店にもATMは設置してなかった。


「まさか、ジュース一本でクレジット切るのもアホみたいだしな?」


このまま行けば、新しいバイパスに進入して、銀行どころかコンビニもまだ出来てなかったし、少々込んでもいいからと思い、国道に迂回してみた。


しかし、探している時には中々見つからないものである。


やっと、見つけた銀行は合併で店舗をたたんでいる。

コンビニも見つけられないし、悪い道、悪い道を選んだようだった。


「しょうがない! あきらめよう!」


あきらめた途端、今度はお腹の具合が悪くなってきた。


お腹が冷えたのだろうか?


家の手前にある、駅にかけりこみトイレを借りた。


こうして、家に辿りついたときは、私は、疲れていた。


妻も働いているため、冷蔵庫からおかずを適当に選び、レンジで「チン!」して

昼食も済ませた。


食後の満腹感で、当然睡魔に襲われ、そのまま、寝室に行き、眠ってしまっていた。


「ブーン!ブーン!ブーン!」

携帯の着信でバイブの振動があった。


「お父さん?」


「はい?」


「あのねえ、陰陽師さんがお父さんに会いたがってるけど、会ってみる?」


「陰陽師さんが?」


「今ね、陰陽師さんが胸騒ぎがするからって、今まで、相談した人の何人かに会って話してみたいんだって?」


「それで、他の人には何も感じられなかったようでなの?」


「それよりも、今、パチンコ屋さん?」


「家に帰ってるよ!」


「それなら、いいじゃん! 会ってみれば?」


「うーん?」


「じゃあ、会ってみようか?」


「後、1時間したら家に行ってもらうね!」


「わかった。」


こうして、私は、陰陽師と出逢うことになった。...