陰陽師 占い(三)

陰陽師 占い(三)

「それは誰に?」

「あっ、会社の先輩で、神主さんをやってる方がいらして、地鎮祭の事とかを話してたら、そう言われました。」

「地鎮祭で何か?」

「うーん、この家を建てるときにですね。」

「ほこらですか?」

また、「ドキッ!」とした。

「うーん、初めはこの場所ではなかったのです。」

「この団地内の、道路の向かい側の下側に家を建てることになり、公庫の審査も通り地鎮祭も終わらせてから?」

妻の方を向いた。

「2週間くらいして、土地を変わってくれと建設会社からお願いがありまして。」

妻が答え始めた。

「私も、息子がお腹にいて、ビックリしましたが、すぐに主人に連絡しまして、建設会社と話しに行ってくれまして。」

「そうです、土地の坪数、今の坪数は10坪ほど広いし、同じ値段でいいですからお願いしますということで。」

「それから大変でしたよ、家の玄関の向きは変わるし、せっかくだから建築面積も増やしました。」

「そして、初めの土地での地鎮祭の時には、息子がお腹にいて、この場所で地鎮祭を行ったときは、息子は生まれて、私が抱いてましたよ。」

少し笑いながら話した。

「その話を、会社の先輩にしたところ、2回やるのでなく、別々の所で一回づつじゃないかと笑われましたが。」

「その前の地鎮祭を行った土地は、黄金様と今現在お家を建てられてる施主様とで2回やってますがね。」

「そそ、そうですね。その土地は2回ですね。」

「その土地の法面の所には、過去”ほこら”があったのでしょ?」

「はい、それはここへ引っ越してから、近所の方に聞きました。」

「ぞ~っ!としましたよ。」

「これも、ご主人様の守護霊様がこの土地の氏神様とちゃんと話されてますからご安心を!」

「そうですか。」

思わず、両手をあわせた。

「丁度、ガレージを作るときにこの土地を掘り起こした業者さんが、ここ盛ってない土地だから、地震が来ても安心だねとも言ってくれまして、以前地鎮祭をした土地は盛ってますと、建設会社から事前に話しもありましたし、後から妻と、何か教えてくれている力が働いているのかな?って話しましたよ。」

「まさしく、その通りです!」

「建売住宅は地鎮祭をしてないところが多いですからね。」

「先輩もそういってました。」

「購入した時に地鎮祭をお願いしますと来る方も多いですよ!」

「そう、やはりTV等見ててもそういう災い等も紹介してましたね!」

「あと、マンションもですね。」

「マンションは建設前に地鎮祭はやらないのですかね?」

「当然してますが、賃貸なら施主様の持ち物ですが、購入するとなれば、個別ですからね!」

「なるほど…」

「この土地でよかったなあと思うことも結構あります。」

「盛り土ですか?」

「行政の防災マップからも危険区域から外れてますし、そういう情報を行政が公表したとすれば、売買で土地も安くなりますからね。」

「そうですね。 こればかりは、その間に入った人の心ひとつですからね。

でも、それも守護霊様や、先ほど説明した祐気取りでどうにかなりますからね。」

「あ~、そういうものでしょうかね!」

「はい、ちゃんと思った通りに事は運びます。」

そう話しながら、彼は気になったのか表に出た。

「このお家を建てた建設会社ちょっと危なくなったでしょ?」

「はい、ここへ引っ越して、半年くらいしてある団地で訴訟が起こり、また、ここを設計した設計士さんも、ここを建ててる途中に転職なされました。」

「多分、その会社の社長さんが運を落としてた時だったのでしょ?」

「今は、規模を縮小してやられてますよ。」

「あと、以前の土地のお家は同じような形ではないですか?」

「私が建てようとした形ということですかね?」

「はい。」

「その通りです。 建設会社は違うのに、外観は全く一緒だし、玄関や階段の位置、そしてキッチンの位置も同じです。」