わんこ脱出!

わんこ脱出!

朝遅くおきて、眠い目をこすりながら庭に出て、ちょっとした作業をと思っていた。

ん?
しかし、いつもならば、うちのわんこが尾っぽを振りながら遊んでください遊んでくださいと、一目散に駆けつけるのに、今日はその様子を伺えない???

 

ん?

あれれ?

ぴゅ~ぴゅ~♪
口笛を吹いても、その様子は全く一変しなかった。・・・

彼の部屋を覗いてみると・・・

あっ!
やっぱいない。・・・
デッキの下を覗いても、彼が身を潜めそうな所を探してもいない。

 

隙あらば

そう、彼は脱走の名手なのである。

こうして、今では両手の指をおっても足らないくらい彼の脱走により、迎えにいく羽目になったのである。

すぐさまリードを手にして、家路を後にした俺・・・

やっぱあそこかな?

そこは、うちの団地の隣にある公営住宅街で、もしかして???

そうして、道を左におれて数十メートルも進んだところで彼を見つけた。

ふう~! よかった。

おいで!

この声に彼は気づいたのだが、いつもはリードにつながれた途端に一喝されるので、今日は中々側に寄ってこない、そして、俺の目の前を小走りに通り過ぎていった。

 

しょぼしょぼ

しかし、彼との付き合いも長い!
彼も、申し訳なさそうな顔つきで、しぶしぶと尾っぽを丸めた腰抜けの情けない状態で俺の側によってきた。

すぐさま彼にリードをつけた。
この時の彼は頭をもたげ、観念した様子だった。

すいません旦那様。
そういっているのだろうか?

しかし今回はこちらの責任、彼の大切な命をつなぐお水が無かったのだから、怒るわけもいかない。

こうして無事我が家に帰ってきた、わんこ!
今日は俺が怒らないのでちと様子がおかしい。

 

怒った後すぐに許してあげて

元気が無く、晩御飯も半分くらい残してしまったのである。
気になって彼の部屋を覗くと彼は庭のほうから気の重そうな感じで俺の側に寄ってきた。

ごめんごめん!
そういって彼の頭をなでると、彼も安心したのか、残っているご飯を元気に食べ始めた。

怒らない俺に彼はとまどっているのだろうか?
それよりも、これでよかったのだろうか?

そんなこと気にせずに・・・

明日の朝、彼とちょっとじゃれあってみるとしよう。