二度見!

二度見!

街を歩いていると、もはや、もとい、とっくに定年になっているおっさんがいた。

こいつには、積年の恨みもあるし、いっちょ、やってやるかあ~!

 

おい!

ちょっと、こっちにこい・・・
と胸倉をつかんで、過去の積もり積もった話を切り出した。

有効期限すらないのに

途端に青ざめるおっさん。
急に敬語を使い始める。

そう、ほとんどの後輩や部下達は社内だから下手に出ていたのがようやくわかったのだろうな?

おい!
また、若い娘と浮気でもしてんじゃないのか?

いや、そんなことは・・・

顔を背けてこんな返事を返してきた。

今度俺を見つけたら、さっさと身を隠しておけよ・・・

はい! わかりました。

なんとまあ情けない!
やっぱ、会社で大きな態度を取っていた奴はこんなもんかと、情けなく感じてきた。

その場を去り、5分くらいたったかな?
あるモールのエレベーターを降りて左に曲がる時何かを感じた。

 

やっぱり

あれ?
あのおっさん?
ここで、思わず二度見をしてしまった。
それに、そのおっさん、女性といるじゃん。・・・

おっさん俺に気づいて、そそくさと、反対方向へ小走りに。

まあ、いいか!
アフォらしいので、そのままほおっておいて、トイレへと入り、出てきたところで、また、そのおっさんが歩いていた。

俺に気づいたおっさん、連れの女性と反対方向へ歩き始める。

これがまた、俺の行く方向の先々を歩いている。
俺が追いかけていると勘違いしたのか、そのおっさん、やっと、自販機の側の狭い通路へと逃げ込んだ。

ははあ~ん!
俺の言った事現実だったんだあ~!

そう、そのおっさん、若い娘ではないが浮気相手と一緒にいたから尚更おとなしかったんだ・・・

コソコソせずに、堂々とすればいいのにねえ~!
仕方ないじゃん、妻以外の女性を引き合わすのも神様の仕業だしね・・・

女性にとってみれば、妻がいようがいまいが、あたしをじっと見てくれる男性に心奪われるんだよね?

あっ! 俺?
俺、来るもの拒まず去るもの追わず、気を引く女性にはめもくれない・・・

そうしなきゃあ、疲れるんだもん。
今も、歯科衛生士さんが3人、そしてあるお店の店員さんが2人、俺の来るのを首を長くして待ってるんだけど、どの娘にしようかな?・・・

 

 

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